交通事故生じた不調、むち打ち症による自律神経の乱れが原因?【武蔵境北口整骨院】

投稿日: #健康コラム

交通事故の際の強い衝撃により、身体の歪みや痛みなどの不調が生じ、事故後も悩んでいる方は少なくありません。
その中でも、自律神経の乱れは自律神経失調症や、腰痛や肩こりなどの原因にもなり得ます。病院で検査しても不調の原因が分からない場合、自律神経の乱れが原因である可能性があります。

交通事故の症状で多いのが、『むち打ち症』などの頚の痛みです。むち打ち症は交通事故の衝撃で頭が大きく揺さぶられ、頚周辺の筋肉や靭帯がダメージを負って起こります。むち打ち症になると、頚を動かした際に痛みが生じ動作が制限されます。また、頚の骨である頚椎は7個の骨が連なっているのですが、脊髄の隙間から出た太い神経が腕・肩などの末梢神経に伸びていきます。交通事故などの体外からの大きな力によって頚椎に歪みが生じると、神経の通路が狭まり神経根が圧迫されます。そのため、頚・肩周りの痛みだけでなく、自律神経が乱れることで頭痛や眩暈といった症状に陥ってしまう方もいます。
むち打ち症は幾つかのタイプに分類されますが、その中でも頚椎捻転型は比較的軽度の損傷とされています。これは、頚椎周辺の靭帯や筋肉が、衝撃により一時的に伸びている状態です。このタイプでしたら、時間経過と共に自然に正常に戻るとされています。事故後数日、肩や背中などに痛みが残ったとしても、後遺症に悩まされたり長期治療が必要になったりすることは殆どありません。
しかし、最も多い頚椎捻挫型だった場合、頚椎捻転型とは違い自然に元に戻ることはありません。このタイプは、レントゲンでは症状の発見が難しい軟部組織の損傷が原因で起こります。通常でしたら8~10週間程度で改善すると言われていますが、その後暫く頭痛や身体の違和感が残存してしまう方もいます。

むち打ち症の治療法としては、手技による治療が有名です。この手技は、筋肉のバランスを調整し、神経圧迫を緩和していきます。頚椎や全身の歪みを矯正し、徐々に身体を回復させていきます。手技の他に、電気治療器を用いて筋緊張を緩め回復を促進したり、鎮痛効果のある電気を流したりする治療法もあります。治療開始から一般的に1週間~3ヶ月ほどで回復していきますが、重症の場合ではそうとは限りません。症状によっては治療に半年以上かかることもあります。

何れにせよ、むち打ち症は初期治療が重要な鍵になります。時間が経てば治るだろうと放置せず、一度病院や整骨院にご相談してください。