交通事故に遭遇した後は、目に見える怪我は勿論、心身共にストレスを緩和させる治療が重要になります。交通事故で生じたストレスを放っておくと、交感神経が常に興奮してしまい、自律神経が乱れます。自律神経の乱れは、眩暈や頭痛、鬱状態など様々な症状の原因ともなり、治療しなければ慢性化して自律神経失調症を引き起こしかねません。また、事故時の衝撃で身体に歪みが生じた場合、身体の一部が血行不良の状態になることがあります。それが脳に取ってはストレスとなり、自律神経を更に崩してしまいます。
交通事故という予想外の災難は、精神的にかなりの疲労をももたらします。ひどく疲れている際には、精神のバランスを調整してくれるような薬を処方してもらうのも良いでしょう。症状に合った向精神薬を服用すれば、直接脳の中枢神経に働きかけ、自律神経の乱れを整えてくれます。交通事故に遭遇して暫くは交感神経が優位になりがちなため、リラックスできず眠れない夜が続く場合もあります。そうなると余計に自律神経を調整しにくくなるので、睡眠薬を処方してもらうのも1つの手段です。
ですが、薬にばかり頼っていたのでは、交通事故治療はなかなか終わりが見えません。そのため、薬の処方と並行し、カウンセリングを行う病院も多く見られます。一度でも交通事故を経験した方は、また事故に遭遇してしまうのではないかと不安を抱える方もいます。自分の過失で相手を負傷させてしまった場合であれば、車を運転すること自体に恐怖を覚えやすくなります。カウンセリングでは、交通事故により生じた不安や恐怖をしっかり受け止めつつ、必要以上に自責の念に捕われない考え方へ持っていけるように支援します。
また、身体の歪みは整形外科にて患部のレントゲンを撮り、原因が明らかにしていきます。治療の方向性が固まれば、早急に身体の違和感や不調から解放されるかもしれません。違和感なく動けるだけで、日常生活は快適になりストレスが軽減します。心身ともにリラックスするためにも、しっかりと治療を受けましょう。